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kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

古本屋開業がひそかにブームしている理由

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古本屋を開業する人が急増している

新刊を扱う書店はこの10年で2割以上が店を閉じた。ところが、ネットの古本屋はここ6〜7年で50倍近く増えている。個人運営を含むネット上の古本屋は15万店を超えるという。

 

今、なぜそこまで古本屋が流行っているのか?

 

日経新聞で特集が組まれていたのでその内容を紹介しよう。対象の記事は日本経済新聞2月10日「古本屋開業、人気集める」。

 

 

 

「古本屋開業」が人気の理由は?

古書ネット通販「紫織部」が1998年から始めた「古本屋開業講座」は、40〜60代男性の人気を集めている。これまでに200回弱を開催し、延べ1000人以上が集まった。

 

なぜ男性は「古本販売」に引かれるのだろうか?

 

職場での嫌がらせなどに悩まされていた60代男性は、歴史や民俗学など数多くの本に慰められた。「手持ちの本を、似た価値観をもつ人に買ってもらえれば」と古本屋を始めた。

 

転職活動中に講座に参加した40代男性は、「会社を辞めて『何をしよう?』と悩んでいたとき、本が好きだった自分を思い出した」。講座で古本屋を始めた先輩に出会い、”好き”を仕事にする幸せを知った。やる気と自信が湧いてきたという。

 

古本には、新刊に適用される「再販価格維持制度」がない。店主は仕入れや品揃えから、販売に至るまで、基本的に自分の判断で決められる。そこが大きな魅力だ。

 

客との交流の手段にも

実店舗を持たなければ開業のハードルも低い。ただ、あえて店を出して「顧客と対話したい」と願う人もいる。金沢市でブックカフェ「あうん堂本舗」を営む本多博行さん(64)もその一人。

 

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開業当初は「なぜ古本?」と不思議がられた。店で顧客と顔を合わせるうち、本多さんの思いが徐々に浸透。今では、旅や食など暮らしの古書をゆったり楽しめる店として人気だ。

 

古本は店主にとって、自分の個性や世界観を伝える貴重な”ツール”にもなっているようだ。

 

さいごに

「自分の個性や世界観を伝える」

 

これは、ブロガーのモチベーションにも通じる。私もこの小さなメディアを通じて自分を伝えたいし、自分を理解してほしい。だからこのようにブログを更新し続けている。私にとっての居場所の一つがこのブログだ。

 

たまに古本屋に立ち寄ることがある。持ち主の記憶を持つ本が密集する古本屋は、一種独特な雰囲気を放っている。私にはそれが心地よく感じる。

 

日経の記事を読んでいると、古本屋を開業する人の心情はそれぞれ異なるが、皆一概に”本が好き”なようだ。

 

私も本が好きだ。本は心の滋養となる。