読書を続けてよかった3つのこと
読書は確実にあなたの人生を豊かにする
月に2〜3冊のペースで本を読む。筋金入りの読書家ではないが、読書は確実に私の趣味の一つだ。
もともと、何かを得ようと本を読み始めたのではなく、あくまで娯楽の一つとして活字と向き合ってきた。
しかしながら、継続すると見えてくることはあるもので、ゆる〜りと様々な本と触れ合うことで、内省的な変化が生じたと感じている。
本エントリーでは、私が読書を継続したことで得られた「ちょっとよかったこと」について紹介する。どこかの誰かの参考になれば幸いである。
①思考力・物事の捉え方の変化
小説を読むことで人は物語を追体験することができる。
名前のつけられないちょっとした現象や繊細な心の動きを、作家は絶妙な表現で描写してくれている。
もちろん、追体験は実体験には及ばない。百聞は一見に如かず。しかしながら、読書により得られた知識は、微量ながらもその人の中に経験として蓄積されていく。これは事実だ。
それまで気づかなかったことが心に留まるようになる。ほんの少しの違いだが、人生は小さな選択の連続の上に成り立っている。思考に微妙な変化を与えることは、その人の人生に確実に影響を与えているのである。
本を継続的に読み続けることで、普通に暮らしていては決して得られることのない感性を身につけることができる。その積み重ねは、思考を確かに変化させ、大げさに言えば人生を変える。
②文章力の向上
小説、実用書に限らず、ベストセラーになるような書籍には、共通した特徴がある。
文章のリズムだ。
人が読んで心地よいと感じる文章には一定のリズムが存在する。そしてその言葉のリズム感は、本を読み続けることでしか身につけられない。
文章力は、社会活動の中でも最も必要とされる能力の一つだ。自分自身の考えを周囲へ伝えるための媒体が言葉。その言葉を使いこなす力は、普遍的な武器となる。そして、その能力は、読書を継続することで、確実に向上していく。個人差はあるが、異論は認めない。
③圧倒的な趣味の獲得
読書ほど、コストパフォーマンスの高い趣味が存在するだろうか。いや、ない。
家、仕事の休憩時間、電車の中、場所は選ばない。たとえ病に伏したとしても、本を読むことの障害にはならない。相手はいらない。言葉を理解する基本的な能力と本さえあればよい。ほとんどのハンデは克服できる。視覚障害者のためには、点字本という媒体だって存在する。
著者が時間をかけて作り出した珠玉の一冊であっても、おおよそ2,000円以下で購入することができる。老いも若くもすべての人がその世界の中に浸り、楽しむことができ、中には人生の一冊ともいえる名作と出会えることだってある。
スポーツのように、生まれつきの能力の差によって楽しみ方が半減することはない。ストーリーを追体験することで得られる感動や興奮は、自分だけのものだ。
読書は間違い無く、生涯楽しめる圧倒的な趣味といえるだろう。
読書を楽しむためのコツ
ここまで、本を読むことをさぞ高尚なもののように述べてきた。
が、読書を継続して楽しむためには、あまり何も考えずに目の前の一冊と向き合うことだ。月に◯◯冊などノルマを設定する必要はない。やらされ感を自分で作ってしまうのは悲しいことだ。好きな本を、好きなタイミングで読む。
本は孤独を癒し、教養を高め、知らなかった世界を自分に教えてくれる。生きる意味のヒントを与えてくれることもあるし、人の心の中身を垣間見ることだってできる。
本は楽しみながら読むものだ。読書は気楽で楽しいものだ。