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kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

堀江貴文の「多動力」

堀江貴文が今の時代に求められる姿勢について語る

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

家の近くにTSUTAYAのブックカフェがあって、たまにふらっと立ち寄る。

 

ブックカフェで読む本は、「速読できる内容の薄い」ものと決めている。「自費で購入するほどでもないけど面白そうな本」という条件で絞っていくと、だいたい新書の自己啓発本に落ち着くのだ。

 

この本も、そういう類の本。ホリエモンが数時間インタビューに応え、そのエッセンスをゴーストライターが抽出した本。彼の著書は文庫版も合わせるとそろそろ100を超えるそうだ。

 

15分で読ませていただきました。

 

内容は薄いが、一読の価値はある。書かれていることはなかなか参考にできる。なるほど、と合点がいくこともある。

 

ホリエモンというかなり偏った人間の思考を全て肯定的に受け入れることはなかなか危険だが、突出した能力に裏付けされた戦略を頭ごなしに否定するのはもったいない。

 

自分をはじめ、多くの日本人は真面目に仕事をしすぎている。雑にしていい「作業」と、注力してやらなければならない「仕事」の線引きがすごく下手だ。作業効率が異常に悪いのは、無駄な作業を仕事と履き違えて全力で取り組んでいるからだ。

 

 

 

ホリエモンもそのことに触れていて、雑にしても誰も困らない仕事に真面目に取り組むことの不毛さを説いている。そんな時間は削って、自分が夢中になれることに時間を割く方が賢い、時代は変わってきている、と。

 

たしかに。

 

どうでもいいことに関しては、コピペを多用して雑に終わらせるか、工夫の余地があるのなら、自分の能力を試す場として抜本的に内容を変えてしまえばよい。

 

仕事には思考停止して取り組んではいけない。楽にやるのと、頭を使って要所で手を抜くのとでは雲泥の差がある。

 

そんなことを振り返るよい機会となった。

 

そうそう。芸人、作家、アーティストとマルチに活動を広げているキングコング西野亮廣の発言が、ホリエモンにかなり影響されていることが本書を読んでいて分かった。彼のブログに書かれている「先見」は、ホリエモンの著書の中で度々登場している。

 

バカにしているのではない。それを実践し、結果を出しているのだから、西野は堀江論を実証するロールモデルの一人だろう。本人のブログを見ていると、それなりの論理展開をしていて、「やるじゃん」と感心させられることも多いのだが、TVなどの発言を聞いいていると、胡散臭くて「う〜ん」と言った感じ。ただ、マーケティングに関しては一定の実績を残しているので、これからの活躍を注視していきたいと思う。

 

そういえば、もう夏ですね。あなたは今年の夏どこに出かけますか?私は沖縄でゆっくりと過ごす予定です。めんそーれ。