kaidaten's blog

kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

短期間で応用情報技術者試験を攻略する勉強法

応用情報技術者試験の攻略法

過去のエントリーで基本情報技術者試験の勉強法を紹介した際、それなりに反響があったので、今回は次ステップの応用情報技術者試験の勉強法についてエントリーしようと思う。

kaidaten.hatenablog.com

 

基本情報技術者試験に合格したエンジニアないし学生が、次の資格取得の対象とするのが「応用情報技術者」。システム開発の仕事に携わる者であれば、この「応用情報技術者」までは取得しておきたいところ。

 

たかが試験、されど試験。資格の取得有無で昇進や査定に影響が出る企業もやたらと多いので、受験するからには合格を勝ち取りたい。

 

一方で、日々の業務に忙殺される中で、勉強時間を捻出するのはなかなか難しい。だからこそ、最小限の労力で試験に合格できるよう、効率的な勉強法を知っておく必要がある。

 

ということで、私なりに応用情報技術者試験の攻略法をまとめてみたので、以下参考にしてほしい。

 

 

 

午前試験は基本情報と同じ。テキストは流し読み程度、過去問ベースで学習を進める 

 

応用情報も基本的に過去問をベースに学習を進めていくべきだ。理由は基本情報技術者の方のエントリーで詳しく述べているが、情報処理試験は過去問の使い回しが圧倒的に多いから。応用情報技術者も例外ではない。

 

特に午前試験については、基本情報午前試験の難易度を多少上げた程度のもので、出題スタイルも”80問の択一形式”と全く同じ。

 

基本情報と同じ勉強法(参考書の「7回読み」「2年分の過去問演習」)で余裕で合格できる。基本情報の受験で基礎知識はある程度身についているはずなので、流し読みの”精読部分”は割と雑でいい。

 

過去問も2年分解けば、ボーダーの解答率60%には達するだろう。参考書は基本情報同様、技術評論社「合格教本」シリーズをオススメする。

 

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

 

 

 

平成30年度【春期】【秋期】応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

平成30年度【春期】【秋期】応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

 

 

 

午後試験が応用情報攻略のカギ!専門の問題集を絶対に用意する 

応用情報技術者試験基本情報技術者試験で圧倒的に異なるのが、午後の記述試験の難易度だ。難易度は格段に高くなる。

 

このギャップを乗り越えることが合格のカギとなる。学習時間も午後の比重を高くするべきだ。

 

午前:午後 = 3:7程度が目安だろう。

 

①午後専用の問題集を用意する

午後試験の学習は、専門の問題集を用意した方が圧倒的に有利だ。

 

記述形式で難易度が高いといっても、細かく分析すれば大問ごとにいくつかのパターンに分けることができる。そのパターンと解答を頭に叩き込むことが午後試験突破の秘訣である。

 

そこで、私がオススメする問題集がアイテック社の応用情報技術者 午後問題の重点対策」

 

 

2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)

2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)

 

 

過去に出題された問題のパターンをカテゴライズし、全てのパターンを網羅できるように出題内容が構成されている。この問題集をベースにすれば、非常に効率良く過去問ベースの学習が進められる。

 

全大問を網羅して学習することは非効率だし、モチベーション的にまず続かないだろう。学習計画の時点で大問を絞ることは必須だ。

 

午後試験では全11問中5問を選択して回答することになる。「情報セキュリティ」は回答必須であるため、残り10問中4問ないし5問、本番で解く大問を決めておく。後は問題集で出題されるパターンと解答を頭の中に叩き込んでいく。

 

ここでもう一つのポイントが、「満点を狙いにいく点取り問題」を2問作ること。本番の午後試験は時間との戦いになってくる。自信を持って、かつ短時間で解ける大問を自分の中で持っておくことは当日大きな強みとなる。

 

個人的には必須問題で配当の高い「情報セキュリティ」「データベース」の2問を点取り問題として位置付ければよいと思う。どちらも内容がパターン化されているので、勉強した分だけ点数に跳ね返ってくる。この2問はきちんと解く。あとの大問は現代文の問題と思えばよい。

 

文章量がやたらと多いが、それに惑わされずにキーとなる情報を抽出して正解に結びつける力を問題集演習で培う。解く大問を絞っているので本番迷いもなくなる。

 

膨大な時間をかけて勉強した人が午後試験で落ちたという話をよく聞く。すべての大問の知識を中途半端に知っているため、本番いろいろな問題に手を出してしまい、結果、タイムオーバーで点数を稼げずに終わるのだ。悲しすぎるので絶対に止めよう。

 

大問を絞っておくことは、本番当日の迷いをなくし、割り切ってテストに集中できるという点でもメリットがあるのだ。

 

本番解く大問を決めて学習を進める。核となる大問2問のパターンと解答を頭の中に叩き込む。これで午後試験は突破できるだろう。というか、私は実際にこの学習法により、実質2週間程度の学習期間で合格を勝ち取ることができた。

 

さいごに

社会人以降に受ける資格試験は、学生までのそれとアプローチの仕方を根本的に変える必要がある。いかに効率的に時間をかけずに合格を勝ち取ることができるかが主題だ。

 

もちろん興味がある分野ならとことん勉強すればよい。ただ、資格取得のみのを目的に受験するのであれば、効率的に合格できる工夫を常に模索していくべきだ。社会人として必要な素養も、自分の頭で考えて工夫した分だけ磨かれていく。

 

盲目的に一からやるのではなく、仕組みを理解して自分の頭で計画を立て、実践していくことが何より重要なことなのである。