ちょっと今から仕事やめてくる
書評
本書冒頭のサラリーマン生活の鬱描写は実にリアルだと感じた。
なんのために生きるのか?そんなことを感じながら、いやそれすらも考えられずに働いてる時期が私にもあった。
会社は自分自身を磨く舞台と捉えるべきだ。賃金だけを目的に働く者は、金の奴隷に過ぎない。だからこそ、人は自分なりの使命を持って働くべきだ。そうだ、その通りだ。同意する。
人生にはうまくいかないこともある。当然だ。それを乗り越えて人は成長する。当然だ。そう思えるから頑張れる。当然だ。
一方で、日本では毎年3万人が自ら命を絶つ。一日平均80人以上が自殺する。
この現実を真摯に受けとめる必要がある。
毎日死にそうな顔をして、悲観的な生き方を続けることに疑問を抱くことも必要である。
自分の意思を抑え込み、自分の身体を壊してまで奉仕する仕事に価値はない。
この時代、仕事を辞めることは逃げではなく、手段と捉えてもよいだろう。自分自身のことを愛し、自分自身のことを大切にするための手段だ。
自分が使命をもって一生懸命働ける仕事は他にいくらでもある。
人は苦しむために生まれたんじゃない。人は幸せになるために生まれた。
内容抜粋
・人の人生は誰のためにあるか?
「そう。お前の人生は、半分はお前のためと、あとの半分は、誰のためにある?」
「……将来の子供とか?」
「今現在の話や」
「あとの半分は、お前を大切に思ってくれてる人のためにある」
・自分の人生に口だしできるのは誰か?
俺の人生に口だしできるのは、本気で俺のことを心配してくれる人だけだ