kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

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小説「自分」

自分が特別な存在でないことを自覚するのはいつ頃なのだろうか。少なくとも、30を目前に控えた私はそれを自分ごととして捉えることができていない。自分が自分という物語の主人公であるという、ありきたりで陳腐なコピーを未だに引きずっている。

29歳、既婚、地方公務員2年目。数ヶ月後には第一子が誕生する。親になってもなんら珍しくない年齢であるが、未だに父になることの実感はない。

地元兵庫県の公立高校から京都大学の工学部に合格、怠惰な学生生活を送った後、大学院まで進学させてもらい、留年することもなく無事修了。在学中、自分でサービスを生み出すことに興味があったため、IT系の上場企業に就職。2年程で精神を病み、休職。休職中に公務員試験を受験し、無事政令市への内定を勝ち取る。会社員から公務員に転職。直後、結婚する。家内は大学時代のサークルの後輩で、数年の片想いを成就させ、見事ゴールイン。彼女と一緒になれたことは私の人生で最も幸運な出来事の一つだろう。しかしながら、新天地では思いの外タフな職場に配属され、また心を病む。このときの上司や先輩には少なからず恨みを持っている。ただ、そこはたかが公務員。慣れてくればなんてことない仕事だ。少なくとも客商売の前職に比べればヌルい環境だ。1ヶ月の休職の後、復職。今では手の抜き方も覚えて、上司や先輩を適当にあしらいつつ、暇つぶし感覚で働いている。家内の妊娠が今年の夏に発覚。その後、いろいろ大変なこともあったが、なんやかんやてま楽しくやってきた。なかなか楽しいマタニティライフを妻と過ごしている。来年の目標はゆるくやっていくこと。今年の目標もゆるくやっていくこと。やるべきことはしっかりと進めていくが、焦燥感に駆られることなく人生を楽しんでいく。

 

私は今、人生を満喫している。