定価以上で古本を購入!?「しるし書店」というWEBサービス
キンコン西野がプロデュースする「しるし書店」というサービスが面白い
あったらいいなーとふと思い浮かぶレベルのWEBサービスはだいたいリリースされているこの時代、ヒットするサービスというのは、提供されて初めてユーザーが潜在的にそれを必要としていたことに気付くもの、らしい。
今回紹介するサービスはそんな大袈裟な代物ではないのだけど、目の付け所は斬新だと思う。
「しるし書店」というネット通販をご存知だろうか。
マルチに活動を展開するキングコング西野亮廣氏が発案し、自身が運営するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」内のメンバーで開発したサービスだ。
付箋や粋なコメントを付けた販売者オリジナルの古本を売買できる通販サービスになっている。
なにこれ絶対流行らんやろ、と思いつつアプリ内の書店を数店舗見ていると、なるほど、かなりニッチだけど需要はあるな、と感心させられた。
例えばこれ。普通の料理本に雑誌編集者が付箋をつけ、「担当編集者が厳選したメニューが一目で分かる料理本」として販売している。
ほんの一瞬、あっおもしろい、買ってみようかなと思ってしまった。値段が安いわけではない。付加価値とはこのことか、と原点の勉強をさせてもらった。
ポイントは、この商品はあくまで一般人が売りに出しているものだということ。有名人の私物ならオークションで秒で売れていくだろう。が、そういうサービスでもないらしい。「その道の精通者が編集した古本を買えるサービス」というところか?市場内での差別化も一応できている。
定価以上の値段でキズの入った古本を購入することへのユーザーの抵抗はやはり大きいので、爆発的ヒット!とはいかないだろう。しかし、広報次第では、ゆるーく継続していくアプリになるかもしれない。
個人的にはもうちょっとUIが洗練されればいいのにと思う。出品ありきのデザインになっていて、純粋に古本を買いたい人のためのアプリ内での動線がいまいち分かりづらい。
まぁいっか。