kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

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美人銀行員による活劇「花咲舞が黙ってない」

半沢直樹の女性版池井戸潤の「花咲舞シリーズ」

新装版 不祥事 (講談社文庫)

新装版 不祥事 (講談社文庫)

 
花咲舞が黙ってない (中公文庫)
 

 

「花咲舞」。テレビドラマ「花咲舞が黙ってない」が2度にわたった放送されたのでご存知の方も多いのではないだろうか。池井戸潤の銀行シリーズで、半沢直樹に次ぐ人気を誇る作品と言われている。

 

事務部事務管理グループ臨店指導班という聞きなれないポストに配属された花咲舞という女性行員が主役。

 

臨店指導というのは、要するに何か問題の起こっている店舗に駆けつけ、問題の原因を探って具体的な事務改善の指導を行う仕事のこと。花咲舞は代々木支店の凄腕テラーとしての仕事ぶりが高く評価され、若くして窓口指導役に抜擢されたかたち。

 

 

 

非常に正義感の強い女性で、名探偵コナンばりに行く先々で出くわしてしまう事件にめげずに真っ向から挑んでいく。

 

注目ポイントは、花咲舞が「思わずハッとする」ほどの美人であるという点。

 

気の強い美人ていいよねー。そういう人が弱みを見せたときの感じがたまらんって何言っとるねん。

 

小説の流れは、花咲舞が正論を振りかざし、どんな重役もそれに圧倒されて最終的に問題解決!って感じ。スカッとするのだが、現実そんなに甘くない。社会人経験を重ねれば重ねるほど分かる。修羅場くぐり抜けてきた重鎮がそんな簡単に折れるわけないやん。そういう奴はめっちゃ根回しするから尻尾掴ませないし。色んなしがらみがある中で当人に自分の非を認めさせるなんてなかなかできたもんじゃない。

 

結局、よほど突出した能力がらない限り、サラリーマン社会は忖度やゴマスリがモノを言うのだよ。おべっか使ってうまく取り入って、臭いものにはフタをして仕事が前に進んで誰も損しないなら、それでいいんだよ。現実社会では、花咲舞みたいな働き方は破綻する。

 

個人的には花咲舞の恋愛模様とか続編で書いてほしい。ツンツンした女が、一見うだつのあがらない男の意外な一面に惚れてかわいくなる過程、とか好き。個人的に好き、というか、ラブストーリーの王道展開だよね。

 

とうい妄想