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kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

初めての確定申告でふるさと納税ワンストップ特例制度を消しちゃった時にすること

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皆さん、ふるさと納税やってますか?

 

自分の好きな自治体を選んでいくらか寄付すると、その自治体ならではの返礼品が受け取ることができ、かつ、寄付額から2,000円差し引いた金額が翌年の所得税・住民税から控除されるめちゃくちゃお得な制度。

 

節税の「基本のき」と言っても過言ではないくらいお得なので、絶対やりましょう。

この制度を初めて活用したとき、「こんな長所の塊、なんで今までスルーしてたんや...!!」と激しい後悔に苛まれました。

 

超便利なワンストップ特例制度

さて、そんなお得なふるさと納税ですが、制度開始当初、寄付金控除を受けるには確定申告を通すことが必須でした。これを忘れると「縁もゆかりもない自治体に寄付しただけの良い人」になってしまう。そんな大きな落とし穴がありました。

 

でも確定申告って結構めんどうですよね?サラリーマンで年末調整しかしない人なんかにとっては超煩わしい。

 

このめんどくささの壁を取っ払って制度を急拡大していくために2015年あたりに作られたのが「ワンストップ特例制度」です。寄付後に所定の申請書を自治体に提出すれば確定申告しなくても控除を受けることを可能にする制度です。

 

これは革命でした。とりあえずふるさと納税ポータルサイトから返礼品選んで寄付して申請書送っておけば勝手に税金控除してくれるので、これを機に一気にふるさと納税制度が広く普及した印象があります。

 

確定申告するとワンストップ特例制度は無効にされる

しかし、そんなワンストップ特例制度にもトラップがあります。

 

みだしの通りなのですが、ワンストップ特例制度は確定申告しない人用の特例なので、確定申告しちゃうと取り消されてしまうんです。確定申告する際は、ふるさと納税分もきちんと寄付金控除として申告しましょう。

 

かつて情弱な僕はそんなこと全く知らなかったので、寄付金控除の枠を空欄のまま確定申告してしまい、後日、「ワンストップ特例制度取り消し」の通知が郵送されてきて事の顛末を知ることになります。「うわミスった!最悪じゃん...」

 

これ、実は年度末の確定申告期間中であれば割と簡単に修正できちゃうんですが、僕は怠慢でこれを1年くらい放置しちゃってました。マジ終わってますよね。数万円が帰ってこないのは結構痛い...

 

 

 

 

と、ここで諦めるのはまだ早い!

 

 

 

 

確定申告は「更正の請求」が可能

確定申告って実は5年間修正できるんです。「更正の請求」という申請を行えば、修正できます。僕はこれで住民税還付されました。

「更正の請求」ってなんだかややこしそうな制度ですが、確定申告経験した人からすれば意外と簡単です。私は国の確定申告等作成コーナー↓を使用しました。

www.keisan.nta.go.jp

この画面↓の左下に更正の請求用のページがあるので、そこからポチポチやっていきます。確定申告時の書類を引っ張り出してきて、必要事項を入力していきます。

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国税庁の確定申告作成コーナー

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所得税の更正の請求で「作成開始」

入力項目は基本的に確定申告時と同じですね。確定申告時の入力項目を再入力して、その後、修正内容を申告するという流れです。

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「寄付金控除」を選択して寄付状況を申告しよう

基本的に各画面の指示に従っていけばOK。変わるのは寄付金控除額だけなので余裕です。

 

所得税に変更がなくても更正の請求が必要!

は〜楽勝じゃん。と思っていたらこんな画面↓が...!

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更正の請求ができない!

所得税に変更ないので更正の請求しなくてもよいです」的なメッセージが出て前に進めなくなってしまう。

 

ふるさと納税の寄付金控除は、所得税から控除し切れなかった分が住民税から控除されるという仕組みです。実は、住宅ローン控除を受けている人などは、所得税の控除額がマックスになっており、住民税のみから控除されるケースが多々あります。確定申告はあくまで所得税の申告なので、この場合、寄付金控除を追加しても所得税の額は変化しません。

 

所得税に変化がなくても、住民税控除の計算のベースとなるお金は変わるのですが、国のシステムは所得税が変化しない場合は申告書の作成ができない仕様になっています。欠陥だろ!

 

でも大丈夫です。システムから申告書を作成できなくても、必要な計算は前の画面までにできてます。紙の申告書に手書きで入力して税務署に提出してしまいましょう。

 

国税庁のこちらのページに様式がアップロードされているので、ダウンロードして申告内容に必要事項を記載してください。各様式に記載する金額は申告書作成コーナーで自動計算されて表示されている金額です。

www.nta.go.jp

ちなみに、こちらのサイト↓でも申告額自動計算してくれます。答え合わせしたいときに試してみてください。

soyocho.com

 

税務署に提出、終わり

申請書ができたら、ふるさと納税の寄付金証明書とマイナンバーカードの写しを同封して税務署に郵送して終了です。

 

ちなみに、寄付金証明書を捨ててしまっている場合でも、さとふるやら楽天やらのポータルサイトを通せば各自治体から再発行してもらえます。

 

確定申告の更正、やってみたらなんでもないことなのですが、やっぱめんどくささは否めない!確定申告の際は寄付金控除の申告をくれぐれもお忘れなくー