kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

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毎日定時で帰るようにしたらいつの間にかSランク人材になってた

働き方を変えたら定時で帰れて給与査定もあがった

わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

 

 

吉高由里子主演のドラマ「わたし、定時で帰ります。」がおもしろくて、かつての自分に重ね合わせて見ている。東山さんいいこと言うね。

 

このドラマを見ていて、色々思うところがあったので久しぶりにブログエントリーすることにした。

 

精神を壊すまで働いていたかつての自分、反省

私は一時期パニック障害という精神疾患で会社を休職していた。担当していたプロジェクトが運悪く炎上し、激務とプレッシャーに押しつぶされるかたちで心を病んだ。最初のパニック発作にはマジでビビったが、今思えばかなり前からその兆候はあった。

 

ドラマの中で、吉高由里子演じる東山が「若いうちはペース配分掴めなくて壊れる人が多い」的なことを言ってたけど、本当その通り。ペース配分とメンタルコントロールできなくて私は病みました。

 

休職期間のことはあまり覚えていない。しんどいときの記憶は無くなるのだ。それが人間の脳みその仕組み。支えてくれた家族と恋人の温かさだけは一生忘れないけどね。

 

まぁなんとか元気になって復職するんだけど、労働に対する考え方は180度変わった。こんなに辛い思いをしてまでやらなくちゃいけない仕事なんかない。嫌ならとっとと辞めてしまえ、と開き直ることができた。漫画やアニメ、ドラマ、巷に溢れるストーリーでは、窮地に陥った主人公が持ち前の才能と常人離れした精神力と運でそれを乗り切り、大成していく。真面目な人間ほど王道スタイルの考え方が染み付いるもので、私も例外ではなかった。気力と根性で乗り越えなければならない正念場、これは試練だと、激務を美化していた。

 

修羅場を乗り越えたからこそ成長することができたと偉人は語るが、その他大勢はその修羅場に巻き込まれて死んでいく。生存者バイアスという言葉を当時の自分に教えてやりたい。自分らしい生き方をすべきなんだと。

 

 

 

仕事に感情移入しない

もう二度と自分自身を犠牲にすることはしない。賃金以上の労働はしない、サービス残業、いや残業自体絶対しないと自分に誓って復帰した。

 

その誓いをやぶらないために意識したことは、仕事に感情移入しないこと。顧客のため〜とか、自分の成長のため〜とか、そういう感情を抜きにすれば、どんな仕事も作業の集合体でしかない。目の前の作業を粛々とこなし、自分ではどうしようもない課題が発生した際には然るべき責任を持つ者に判断を仰げばよい。とりあえずやるべきことを淡々と消化していけば、前進し続けて何かしらの結果は出て、給料は支払われる。もっとスピード感を持って進めたいとか、もっと斬新な方法でトライしたいとか、そういうストイックさはいらない。淡々とやる。

 

自ずとタスク管理を徹底するようになった。シートに作業と締め切りを入力すれば、期限が近いものから昇順に並び替え、残期間に応じて決められた着色をするTODOリストをマクロで作成。細分化したタスクをTODOリストに打ち込み、それを確認し、一番上から消化する毎日。淡々とタスクを実行していく。(自分で作ったツールって愛着湧くよね)

 

見違えるほど、視界がクリアになった。もやもやがなくなった。「仕事が忙しい」=「マルチタスクな状況」だと私は思うんだけど、この状況でやみくもに仕事をし続けると、「あれもこれもやらなきゃ、どうしよ、、、」みたいな不安ループに陥りがちになる。

 

タスク管理を徹底することで、私はこの不毛な悩みから解放された。各担当者への作業のお願いも、プロジェクト推進に必要な専門知識の獲得も、全体感を把握するための情報整理も、結局は一つのタスクに過ぎない。適切な期限を設けて適宜締め切りをアップデートしていけば、失念することもないし、逆に焦って取り組む必要もなくなる。

 

朝一番にマクロを起動してTODOリストを確認するだけで1日のだいたいのスケジュールが読めるようになり、定時までに必要な作業は全て終わった。技術書の読書タイムを確保することもできるようなった。業務量が復帰後の5〜6倍になっても基本的にその状況は変わらず、気づけば部内の誰よりも多くのプロジェクトを遂行していた。短時間で作業に集中できる環境を整えることで、生産性が劇的に向上したのだ。

 

 

 

タスクを管理するだけでいろんなことがうまくいくように

ついでにデスク周りも綺麗になった。「情報整理」のタスクを消化していくことで、手元に残るのは仕掛り中のごくわずかな資料のみとなった。サーバ内の情報の保存方法も洗練されていった。ノウハウのナレッジ化やマニュアル整備などにも取り組み、社内の皆から感謝された。

 

有給もかなり消化できるようになった。休職前は体調不良以外の理由で会社を休むなんて考えられなかったが、ちょくちょく平日に休みを取るようになると、どこに行っても並ばず安く過ごせるし、なんてもったいないことをしていたんだと今は思う。

 

仕事に余裕ができてプライベートでやりたいことに打ち込めるようになったためか、人間関係もよくなった。そりゃ馬が合わない人はどこの世界にもいるけど、いろんなことを割り切れるようになった。

 

ついに人事評価Sランク

直近数年、人事評価はうなぎ昇りだったんだけど(休職中は最低評価だったから当然)、昨年度、ついに社内上位1%以内の人材にしか付かないSランク評価をいただくことができた。プロジェクト数とその成功率が第一で、それに有志でやってた教育活動と上層部が頭を悩ます「働き方改革」の好事例だったことがプラス評価となり、最高ランク査定に至ったとのこと。

 

復職するときは「もう周りの評価とか気にしない!」って意気込んでたのになんか皮肉すぎ。復帰後にやった特別なことって、タスク管理だけなんだよなー。毎日やるべきことを洗い出してそれに期限を付けて消化していく。その延長線上にSランク査定があった。

 

これだけ読んでると進研ゼミの漫画みたいな展開みたいだけど本当の話。もちろんこの査定に至るまでには色んな課題にぶち当たってめちゃくちゃ試行錯誤したけれども、働き方のスタンスは一貫して”定時上がり”。

 

仕事の仕方は人それぞれ、自分らしい働き方をすればよいと思う。ガツガツ働いて結果出して満足する人もいるし、仕事はほどほどにプライベートを充実させたい人もいる。そして、そのどっちもいいとこ取りする働き方だってある。