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kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

アサーション~自分も相手も大切にするためのコミュニケーション~推薦図書紹介

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アサーションという概念

アサーションという言葉をご存知だろうか。

 

心理学分野の用語で、”自分と相手、お互いを大切にしながら、それでも自分の意見、考え、気持ちを率直に、その場にふさわしく表現すること”を意味する言葉だ。

 

我々は、人との関わり合いの中で、不本意に自分を押し殺して後悔してしまったり、反対に感情的・攻撃的になって後味の悪い思いをしてしまったりする。

 

アサーションの考えを知り、実際に体験することで、他者との違いを受け入れてありのままの自分を大切に感じることができるようになる。

 

自分らしさを認め、相手のその人らしさも認められることにも繋がる。アサーションな自己表現を理解することは「日頃の人付き合いを楽にしたい」「もっと豊かな人間関係を結べるようになりたい」という思いに答える鍵となる。

 

今回のエントリーでは、このアサーションに関連した推薦書籍を紹介することにする。

 

 

 

アサーション・トレーニングーさわやかな〈自己表現〉のために

入門書

実際に行われているアサーション<自己表現>トレーニングの経験をふまえて、(1)アサーションという考え方、態度、スキル(方法)が段階的に学べる。(2)チェックリストにより、自分の日頃の言動についてアサーションの観点から自己点検ができる。(3)身近で具体的な出来事を豊富に取り上げ、日常場面での行動変容のきっかけがつかめる。

 

自分の気持ちをきちんと「伝える」技術ー人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ

初心者向け・図解でわかりやすい

伝える=聴く×話す。「さわやか自己表現」スキルを身につければ、相手を傷つけずに、自分の意見を言えるようになる。本書のテーマ「アサーション」は、違いを認め、気持ちのよいコミュニケーションを交わすための考え方とスキルにある。

 

自己カウンセリングとアサーションのすすめ

中級編

ありのままの自分を知り、悩みに振り回されず、自分を素直に表現し、無理なく前向きに生きる術。自分づくりの基本テキスト。入門書を読んでからこの本を読むとより自己理解、アサーションの理解に繋がる。

 

アサーションを実生活に取り入れてみて

アサーション」の概念は、私の働き方・人との接し方を変えるきっかけとなった。

 

仕事を進めていくにあたり、顧客の要望や上司から求められるパフォーマンスに可能な限り応えることを美徳として私は生きてきた。

 

今現在でも、その考え自体すべてを否定するわけではない。期待以上の仕事をしようと心掛けることはよいことだと思うし、仕事のやりがい・自己実現にも繋がる。

 

しかしながら、それを徹底し、自分の意思を完全に押し殺してしまうことは問題だ。自分がいずれ壊れてしまうからだ。そうなれば結果的に、個人も組織も大きな損失を被ることになる。

 

長期的な視点に立って考えれば、アサーションの概念に沿って行動することが、自分のため、組織のためにもプラスになる。そのことに私は気付き、TPOをわきまえた上で、きちんと自分の考えを主張することができるようになった(自然に実践できるようになるまでには、ある程度頑張ったが)。

 

今回のエントリーを読んで、少しでも「アサーション」に対して興味が湧いた方は、是非上記の推薦図書を一度読んでみてほしい。得られるものが必ずあるはずだ。