kaidaten's blog

kaidaten's blog~書評ノート~

日経新聞の要約や書評を中心にエントリーしてましたが、最近はざっくばらんにやってます。

新築戸建注文住宅を買う予定だった私が中古マンションを選んだ理油

ついに家を購入した

 

最近マンションを購入した。

 

簡単なリフォームを済ませていざ入居してみると、念願のマイホームということで愛着が湧き使い勝手もよい。

 

タイトルに記載のとおり、我々夫婦は当初、郊外に新築の注文住宅を建てる予定だった。それが1年の調査期間を経て、最終的に選択したのは駅近の中古マンション。

 

色々あった。

 

この話は家探してる人には結構参考になるんじゃないかなーと思ったので、諸々の経緯を本エントリーで紹介する。ポータルサイトには載ってない一般サラリーマンの生の声を聞いてください。

 

家探しのきっかけは娘の誕生

元々1LDKの賃貸マンションで妻と2人で快適な生活を送っていた私。物欲もそこまでないので、家の購入には全く興味がなかった。

 

心情に劇的な変化が生じたのが、第一子となる娘の誕生。

 

こどもができるととにかく物が増える。快適な賃貸マンション生活もみるみる手狭に感じるようになっていった。

また、当時住んでいたマンションにはエレベーターがなく、重いベビーカーを担いで階段を上り下りしなければならなかった。妻の負担大。加えて、春先になるとマンション近くにある溜池から洗濯物が干せないレベルの大量のユスリカが発生し、精神的負担を増幅させられた。

この状況をなんとしても打破しなければならない!その一心で物件探しは始まった。

 

希望条件と物件販売価格に驚くほどのギャップが...

「マイホームはオシャレで広い戸建住宅でしょ」というしょうもない固定観点だけはあったので、ハウスメーカーや地元のビルダーを対象に住宅展示場やモデルハウスを手当たり次第に見学する日々。

 

そもそも家づくりに関する知識や土地の値段、建築費用に関する相場観が全くなかったので、この活動自体はよかったと思う。

 

いやしかし、注文住宅は高い!

 

こんなにかかるの!?って感じ。当初の想定を1千万円単位で上回るコスト。「いい家を建てればランニングコストが抑えられるからトータルの負担は小さくなる云々」的な営業トークは何度か聞いたけども、拭いきれないローン地獄感。

 

我が家は基本的に私の収入のみで生計を立てているので、土地代が高い駅近に良い家を建てるのはかなり難しいなーという結論に至った。

 

条件を落としてメーカーお抱えの土地をいくつか紹介してもらったものの、正直パッとしないところばかり。「ここにこの値段で家建てるの?QOLは上がるの?」という疑問が最後まで払拭できなかった。

 

建売の戸建住宅は?〜ニュータウンのリスク〜

ということで、徐々に建売住宅も内見するようになった。注文住宅より価格は落ちるが、品質はピンキリ。

 

施工状態が見れないので、断熱性や気密性をどうやって担保しているかを営業担当に確認するようにした。

 

そんなこんなで内見を進める中で、これは!という物件を見つけた。いわゆる郊外のニュータウンに大量生産された一軒で、広さの割に価格もそこそこ。断熱性等の性能も一定の基準をクリアしていた。

 

なんやかんやで、広くて綺麗な家が手に入るとなればテンションがあがる。もうここでいいかなーと思い始めていたが、肝心の妻が乗り気でない。

 

曰く、目先のことに囚われて、ニュータウンが持つリスクをきちんと判断できていない、とのこと。

・駅から遠い(活動範囲が限定される)

・マンモス小学校(学力的に劣っている子は置いていかれる)

・面倒な近所付き合い(ニュータウンに限った話ではないのだけど、同じ世代が入居してくるので、マジでドラマばりの鍔迫り合いがあるそう)

・オールドニュータウン化(一斉に入って一斉にに老いる。街が死んでいく)

 

うちは、3番目と4番目の理由が決め手になって、目星をつけていた戸建住宅の購入は諦めた。

 

マンションリノベーションという選択

じゃあもうどうすればいいんだ!と煮詰まってきたので、物件探しは一旦休止することにした。諦めの境地。ほぼ毎日のようにポータルサイトを確認して頭を悩ましいた日々から一時的に解放され逆にすっきりした。

 

子育てに奮闘する日々・・・ 

 

その後時も過ぎ家のことも忘れかけていた頃(数ヶ月)、妻がインスタグラムでたまたま見かけたマンションリノベーションの体験談をさらっと紹介してくれた。

 

中古マンションを安く購入して、内装を全て入れ替える。外観は古いけど中は新築。自分好みの間取りに魔改造している人たちの投稿をいくつも見て、こんな世界もあるのかーと興味を持った。

 

マンションは狭さの割に値段は高く、かつ管理費と修繕積立費が年々上がっていてって、コントロールできないというデメリットに目が行っていたので、物件探しの当初には眼中になかった。

 

一方で、なかなか一戸建てが建てられない好条件の立地に設けられた物件が多いのも事実。面積だけで見ればマンションより戸建ての方が安いが、便利な土地に自分たちの部屋を設けて管理してもらえるのがマンションの最大の利点である。我々夫婦にとって立地の優先順位が思いの外高いことに気づいてから、マンションも視野に入れた物件探しが始まった。

 

新築マンションは宣伝費が入っている分、割高なので、最初からリノベーション前提の中古マンションを探した。目が肥えてきたのもあって、だいぶ時間はかかったが、ついに運命の一室に出会うことになる。

 

主要駅徒歩10分以内築16年の4LDK。値段は良心的だった。ファミリー向けマンションは3LDKがデフォルトで、こどもが成長してくると手狭になってしまう。そんな悩みを解決してくれる4LDKマンションはなかなか市場に出回らないので、思わず飛びついた。

 

 

マンションは管理を買え!

私たちがこのマンションを購入した理由は4LDK以外にもある。

・南向きで日当たり良好

・クロスやガスコンロ等はリフォーム済で普通に綺麗

・床暖房付き

・月々のトータルコストが1LDKの賃貸と全く変わらない

・築年数の割に管理費・修繕積立費が高くない

・1回目の大規模修繕を終えてなお、修繕積立費が十分にプールされている

・駐車場が平面で、立体駐車場物件に比べて今後の修繕コストが低い=修繕積立費があがりにくい

・管理人と掃除担当者が日曜以外常駐しており、敷地内がとても綺麗

・妻の仕事場まで近い

 

ざっと挙げるとこんな感じ。管理面のメリットが目立つ。「マンションは管理を買え!」というのが不動産売買の常識で、自分ではコントロールできない共用部分の手入れや管理費・修繕積立費等のコストに関わってくる”管理”。値下がりしないマンションは、だいたい管理がしっかりしているもの。このマンションは管理面が抜群だった。

 

逆にデメリット条件は以下のとおり

・鉄道と国道に挟まれており、騒音が気になる

・斜め前に葬儀屋がある

1番面については、その時住んでいた賃貸物件と同条件であまり気にならなかった。むしろ線路が(そこまで近接していないが)前にあることで、目隠しとなる建築物がなく、開放感がある。2番目の葬儀屋は正直嫌だったが、マンションも葬儀場も敷地が広く、離隔も十分に取れておりリビングや寝室の窓からは見えないので全く気にならなくなった。

 

結局どんなリノベーションをした?

実はリノベーションと呼ばれるほどの改造はしていない笑。洋室3部屋のカーペッド床をフローリングに張替え。トイレと畳、給湯器の入れ替えくらい。リフォームですね。

ざっとこんな感じ↓

フローリング:ダイレクトエクセル

コスパのよいダイレクトエクセルを使用した。カーペットはダニの温床になり、掃除もしにくいので入居前にやって本当によかった。

f:id:kaidaten:20191208223057j:plain

トイレ:LIXILリフォレ

かなりこだわってLIXILリフォレを導入。マンションは水圧の関係でタンクレス便器をお勧めできないのだけど、リフォレは奥に化粧棚を設けることであたかもタンクレスかのようなすっきりとした空間を創出してくれる。ほこりが奥に入り込まないので掃除も楽!

f:id:kaidaten:20191208223219j:plain

畳:琉球

最近の新築には縁なし畳(いわゆる琉球畳)が使われるのが常識。おしゃれで機能性◎。我が家はモカベージュ色を選択。

f:id:kaidaten:20191208223535j:plain

 

住み心地は最高!

住む前にこだわってリフォームしたので、満足感を持って入居できた。価格も給湯器を除くと65万円程度に抑えることができた(激安)。賃貸から引越して後悔した点は全くない。ローン返済もイージー

 

時間がかかった分苦労したが、理想の自宅を中古マンションで叶えることができた。めでたしめでたし。いろんな考えの人がいると思うけど、価値観って以外と変わっていく。一方で自分たちが真に必要としている核の部分はなかなか変わらないので、よく考えて物件を購入した方がよいと思う。当エントリーが家探しをしている誰かの参考になれば幸いです。